株式会社シーマコンサルタント ― 測量設計を超える技術力と社会貢献

株式会社シーマコンサルタントは、平成元年に創立された測量設計会社です。ただの測量会社にとどまらず、これまでに30件以上の特許を取得し、数々の独自工法を開発してきました。

中でも、近年注目を集めているのが「トース土」という画期的な土壌改良材です。

トース土とは?

トース土は、土や砕石に特殊な添加物を配合し、単粒構造を団粒構造に変化させた新しい材料です。この構造の変化によって、雨水の浸透性と保水力が大幅に向上します。たとえば、20cmの水がわずか3秒で浸透するほどの性能を持っています。

これにより、従来のように雨水を側溝や河川に直接流すのではなく、地中に染み込ませることで水害リスクを大幅に軽減できます。近年の異常気象による水害対策としても、高い効果が期待されています。

また、保水した雨水が蒸発する際の気化熱により、地表温度の上昇を抑え、都市の暑熱対策としても有効です。トース土は、もともと学校のグラウンドの水はけや熱の抑制を目的として開発されましたが、実際の水害をきっかけに、その減災効果が注目されるようになりました。

雨庭とトース土の可能性

「雨庭」とは、降った雨を下水道に直接流すのではなく、一時的に貯めてゆっくりと地中に浸透させる緑地空間です。都市部では、アスファルトに覆われた地面が多く、雨水が地下に浸透せずに洪水を引き起こす原因となっています。

雨庭は川への急激な流入を防ぎ、地下水の涵養にもつながります。そして、その構築にトース土が非常に効果的なのです。

「庭全体をトース土にしないと意味がないのでは?」と心配する方もいるかもしれません。でも、実際には敷地の5%程度、深さ20cmほどにトース土を使用し、その上から通常の土をかぶせるだけで、十分な効果を発揮します。大規模な費用をかけなくても、確かな減災対策が可能です。

災害による被害額を思えば、この投資は決して高くありません。

誇れる技術と、謙虚な人柄

株式会社シーマコンサルタントの社長は、自ら開発に携わりながらも非常に謙虚で、人柄の良さがにじみ出る方です。会長もまた、地域への貢献を第一に考える温かいリーダーです。

福岡県広川町に本社を構える同社は、静かな町の一角で、世界にも誇れる技術を生み出しています。トース土は発がん性検査にも合格しており、福岡大学のグラウンドをはじめ、全国の大学や研究機関でも活用・視察が進んでいます。

特許技術でありながら、トース土は「誰もが使えるように」との想いから広く公開されており、社会全体の減災・環境対策への貢献を目指しています。

さらに、シーマコンサルタントでは、レーザー測量を活用して水が溜まりやすい箇所を特定し、最適な位置にトース土を導入するという、独自の設計力も強みのひとつです。


広川町から世界へ。
株式会社シーマコンサルタントは、確かな技術と温かい志で、未来の安心を支える会社です。

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